令和五年四月「生命の言葉」
人の巧(こう)を取って我が拙(せつ)を捨て
人の長を取って我が短(たん)を補う
木戸孝允
ほかの人の良いところを取り入れ
自分の欠点を補うことが大切である
『吉田松陰宛書翰』
木戸孝允 (きど たかよし)
天保四年長州で藩医和田家に生れ天保十一年、藩士桂九郎兵衛の養子となる。嘉永二年吉田松陰に兵学を学び、その後江戸に遊学、洋式兵術造船術、蘭学などを学ぶ。
慶応二年薩長同盟を結び、その後幕府軍との戦いで勝利を収める。明治元年、太政官に出仕、五箇条誓文の起草に関与。版籍奉還、廃藩置県などに主導的役割を果たした。
神道知識の誘(いざな)ひ
「八百万神(やおよろずのかみ)」
八百万とは非常に数が多いことを表した言葉で、実数を示したものではありません。江戸時代の国学者本居宣長(もとおりのりなが)は神について、古い書物に見える天地の諸々の神たちを始め、それを祀(まつ)る社に鎮まる御霊をいい、人は言うまでもなく、さらに鳥獣木草のたぐい海山など、その他なんであれ世の常ならず、優れた徳があり、「可畏(かしこ)き物を迦微(かみ)という」としています。
日本には古くから善い神も悪い神も数多の神々が存在し、先人たちは崇敬と畏怖の念を込めて、八百万神と表現し、日々の生活を多くの神々と共に生きる道を歩んできました。
今月の祭日と祝日
神武天皇祭(三日) 皇霊殿と畝傍山東北陵(奈良県橿原市)で行われ、神武天皇の御霊をおまつりします。
昭和の日(二十九日) 明治三十四年に昭和天皇がお生まれになられた日で天皇のこ遺徳を偲び祭日としました。