令和五年七月「生命の言葉」
人間のやったことは
人間がまだやれることの
百分の一にすぎない
豊田佐吉
人間の発明には
まだ多くの可能性が
秘められている
豊田佐吉
明治・大正期の発明家・実業家。遠江(現在の静岡県)生まれ。能率の悪い手織機を改良することで人々の役に立てると考え、明治二三年「木製人力織機」、明治二七年「糸繰返機」、明治三十年「木鉄混製力織機」を発明。大正七年豊田紡織(現トヨタ紡織)を設立。その後のトヨタグループの礎を築いた。
神道知識の誘(いざな)ひ
「七夕(たなばた)の節供(せっく)」
七夕は、中国伝来の「織女(おりひめ)星伝説」と「乞巧奠(きっこうでん)」という風習に、日本古来の「棚機(たなばた)」と「神衣(かむみそ)を織る女性」が融合したものと考えられています。民俗学者の折口信夫氏が唱える「棚機津女(たなばたつめ)」の伝承は、水辺に設けた機屋(はたや)に籠り機(はた)織り機で神に捧げる衣を織る乙女とあります。また、『古語拾遺(こごしゅうい)』には「天棚機姫神(あめのたなばたひめのかみ)をして神衣を織らしむ」とあり、古くから棚機をタナバタと読んでいたことが分かります。七夕の伝承・由来は様々あれども、夜空の星をより美しく眺めていた人々にとって七夕の星合う夜空は神に祈り捧げる瞬間であったことでしょう。
今月の祭日
明治天皇例祭(三十日) 宮中三殿のうち皇霊殿でお祭りが行われ、天皇皇后両陛下をはじめ皇族方がこ拝礼なされます。伏見桃山陵においてもお祭りが行われます。