令和二年十一月「生命の言葉」

令和二年十一月「生命の言葉」

令和二年十一月「生命の言葉」

士は過ちなきを貴しとせず
過ちを改むるを貴しと為す

佐久間象山


失敗しない事のみを
優先するよりも
一所懸命に取り組んだ末の
失敗を正す事にこそ
人の成長がある

佐久間象山(さくま しょう(ぞう)ざん)
幕末の朱子学、兵学、洋学者。
海外情勢を学ぶうち国防に危機感を抱き「海防八策」の意見書を上書。江戸で海防講義の塾を開き吉田松陰、勝海舟、坂本龍馬など多くの志士達に影響を与えた。
松陰の黒船密航事件に連座し蟄居。後に許され幕命で京都に上るも攘夷派の浪士に襲撃され殉難。


◎神道知識の誘(いざな)ひ

散米(さんまい)と賽銭(さいせん)
現在では参拝の際、賽銭箱に金銭を入れお詣りすることが一般的ですが室町時代以前は金銭ではなく、収穫した農作物や海山の幸をお供えしていました。
中でも、天照大御神によって授けられたと伝わるお米は神聖なもので、神の恵みに感謝し収穫したお米をお供えすることで翌年の豊作を願いました。
神聖なお米を白紙に巻いて包み「おひねり」として供える形と、お米を撒く散米の形があり今も行われる所があります。
金銭を神社に奉納する際に初穂料と書くこともお米を供えていた頃の名残です。


今月の祝日

【文化の日(三日)】
本来は「明治節(明治天皇のご生誕日)」。自由と平和を愛し、文化を進める日。

【勤労感謝の日(二十三日)】
本来は「新嘗祭(五穀豊穣に感謝する祭り)」の日。勤労を尊び、収穫・生産を祝い感謝しましょう。