令和六年一月「生命の言葉」

波立たぬ 世を願ひつつ
新しき 年の始めを
迎へ祝はむ

上皇陛下 ― 宮内庁 平成六年歌会始 お題「波」

歳旦祭(さいたんさい)

歳旦祭は、正月元日の早朝に執り行います。「旦」という字は、地平線から太陽が昇る形で、夜明け・早朝の意味をもちます。歳旦祭において神職は今上陛下の御代の長久・繁栄を祝い寿ぎ、皇室の弥栄と世界の平和、国家・国民の平安を祈念いたします。あわせて氏子崇敬者にとってその年が充実した一年となり、地域の安寧と豊かな恵みが得られるように祝詞(のりと)を奏上します。新しい年が良き年となるように祈る年頭の大切なお祭りです。

神道知識の誘(いざな)ひ

「年祝い」
長寿を祝う儀式を「年祝い(算賀)」や「祝賀奉祝祭」といいます。一般に還暦以後を長寿のお祝いとし、年を重ねる喜びを家族や地域と共に分かち合う節目の儀礼です。
これらの祝年には、神社でお祓いを受け、無事に人生を送れたことへの感謝と喜びを神様に奉告しましょう。

年祝いの名称と年齢(※数え年)と由来
還暦…六十一歳 干支が六十年で一巡して生まれた干支に還(かえ)ることから
古稀…七十歳  中国の詩人杜甫(とほ)の詩の一節「人生七十古来稀(まれ)なり」より
喜寿…七十七歳 「喜」の字の草書体「㐂」より
傘寿…八十歳  傘の略字「仐」を分けると八十と読めるところから
米寿…八十八歳 「米」の字を分けると八十八と読めるところから
卒寿…九十歳  卒の略字「卆」を分けると九十と読めるところから
白寿…九十九歳 「百」の字から「一」を引くと「白」になることから
※地域により異なりますが、祝い年の年齢は「数え年」と「満年齢」のいずれで数えても差し支えないものとされています。

今月の祭日

元始祭(三日) 天皇陛下御親(おんみずか)ら皇位の始まりを祝うお祭り。全国の神社に於いても宮中に倣(なら)い、皇室の繁栄と国家平安を祈ります。
昭和天皇祭(七日) 皇霊殿と武蔵野陵において、昭和天皇の御霊へのお祭りが行われます。