令和三年十一月「生命の言葉」

令和三年十一月「生命の言葉

上手は下手の手本
下手は上手の手本なりと
工夫すべし

世阿弥(ぜあみ)

「人のふり見て我が振りを直せ」の格言がありますが、世阿弥は下手にも得意な芸があり、上手の及ばない芸もあると言います。優れた役者になるためには常に慢心せず謙虚な心で他者から学ぶなど芸に対するたゆまぬ工夫が必要であると説きます。
『風姿花伝』

世阿弥

室町時代初期、大和猿楽の結崎座猿楽師。
父観阿弥と共に室町三代将軍足利義満の庇護を受けて猿楽を深化させ、言葉・所作・歌舞物語に幽玄美を漂わせる能の形式「夢幻能」の能楽を大成し、観世太夫として観世座を創始した。
幽玄美を重視する多数の能楽書があり『風姿花伝』は代表作で、後世の能楽発展に大きな影響を与えた。

神道知識の誘(いざな)ひ

「神宮大麻(じんぐうたいま)」
お家にお札をおまつりする時に大切なことは、神宮大麻と氏神様のお札を一緒におまつりすることです。
神宮大麻は伊勢の神宮のお札、伊勢の神宮は国の総氏神様として、天からの恵みを広く皆さんに分け与えて下さいます。氏神様は地域の神様として足元からお家を守って下さいます。天と地、どちらの神様も敬うのが神社の信仰、人と神様のお付き合いの基本です。東京都では毎年約三九万体の神宮大麻がご家庭に頒布され、その数は年々増え続けています。

今月の祝日

文化の日(三日)
 本来は「明治節(明治天皇のご生誕日)」。自由と平和を愛し、文化を進める日。

勤労感謝の日(二十三日)
 本来は「新嘗祭(五穀豊穣に感謝する祭り)」の日。勤労を尊び、収穫・生産を祝い感謝しましょう。