令和三年五月「生命の言葉」

令和三年五月「生命の言葉」

 

怠らず 行かば千里の
末(すえ)も見ん 牛の歩みの
よし遅くとも

坂 静山(ばん せいざん)

牛の歩みのように
たとえゆっくりでも
怠らず続けていけば
遠い道のりでも
たどり着くことができる

 

坂 静山

尾張(愛知県)出身。江戸前期から中期に活躍した歌人。
京都公家烏丸光雄(からすまる みつお)に二条流和歌を学び「和歌継塵集(わかけいじんしゅう)」などを著した。なお、「坂」は「阪」とも書き、「さか」とも読む。
門人には和歌に風刺や皮肉を織り込んだ「狂歌(きょうか)」を流行させた内山賀邸(うちやま がてい)や平秩東作(へづつ とうさく)などがいる。

 

神道知識の誘(いざな)ひ

参道(さんどう)の中央
参道の中央は「正中(せいちゅう)」や神様の通り道なので避けるべきと言う人がいます。本来「正中」とは社殿内・祭場内で御神座の真正面の事を言い、参道に「正中」や神様の通り道はありません。
どのような道でも中央を歩くことは慎しむべきです。武士は刀がぶつかり合う事を避けたので日本では左側通行になったと言われています。神様の鎮まる所へと進む「参道」を歩くのであれば自然と中央を避けて歩く謙虚な気持ちとなる事でしょう。こういった習慣は大事にしたいものです。

 

今月の祝日

憲法記念日(三日) 昭和二十二年の日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日。
みどりの日(四日) 自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し豊かな心をはぐくみましょう。
こどもの日(五日) 子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに、父母に感謝しましょう。